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足尾に緑を育てる会の秋の観察会に参加しました [イベント]

足尾に緑を育てる会の秋の観察会に参加してきました。

桐生から、わたらせ渓谷鐵道の1日フリー切符を買って終点の間藤まで乗り、バスで赤倉に到着。古河橋の向こう側には、1989年まで操業していた足尾精錬所が見え、周囲には荒廃したままの山並みが広がっている。

足尾精錬所 (2)

足尾精錬所 (3)

15分ほど歩いて大畑沢緑の砂防ゾーンに到着。観察会の参加者は20人ほど。

足尾に緑を育てる会観察会

植林を始めて今年で20年になるそうですが、当初はシカの食害を受けて全滅したため、その後は苗木1本ごとにチューブで保護したり、ネットを張るなどの試行錯誤を続けたそうです。

足尾に緑を育てる会観察会 (1)

このあたりは1998年に実施した場所で、きれいな紅葉が楽しめるほどに成長しています。

足尾に緑を育てる会観察会 (3)

傾斜があるので、土留めをしてから植林します。落葉広葉樹を植える理由は、落葉が土壌流出を抑える効果があるからです。手前のネットはシカ避けのもの。壊れていますが、ここまで成長すれば必要ないとのこと。

足尾に緑を育てる会観察会 (4)

このあたりは、2002年に実施した区域と思われます。

足尾に緑を育てる会観察会 (14)

660階段の右手の風景で、2005~2006年に植林した場所です。かなりの急斜面ですが、順調に育っています。

足尾に緑を育てる会観察会 (11)

300階段を上っているところです。2000~2001年に実施した場所です。土壌も厚く堆積していました。

足尾に緑を育てる会観察会 (17)

色鮮やかに紅葉したモミジもありました。

足尾に緑を育てる会観察会 (18)

改めて車道から見上げると、植林した場所としていない場所がはっきりと見てわかります。

足尾に緑を育てる会観察会 (22)

遠くからみると、植林された大畑沢だけがきれいに色づいており、植林の成果があったことがわかります。

大畑沢遠景 (4)

ただ、植林された面積とは比べものにならないくらいに、荒廃した景色がまだ広がっています。

渡良瀬川対岸 (4)

砂防堰堤の周囲も荒廃したままです。足尾銅山が近代化に貢献したとはいえ、鉱毒被害なども合わせて代償が大きいと改めて感じました。

足尾砂防堰堤 (1)

観察会の後、足尾砂防堰堤へ。すでに土砂で埋まっていますが、それでも流れを緩慢にして土石の流れを抑える効果はあるとのことでした。すぐ下にある足尾環境学習センターでは治水事業や植林の歴史のビデオなどを見ることができます。

足尾砂防堰堤 (5)

赤倉まで歩いて戻り、バスで通洞へ。途中、渡良瀬橋付近からは山の緑が回復していました。通洞付近は数年前から回復したそうです。足尾歴史館では、職員が足尾銅山の歴史をとても詳しく説明してくれました。

通洞山並み (1)

行く前は、被害を受けた土地に植林しても育つのか疑問でしたが、実際のところ外から搬入した土を盛っているようです。やはり現地を見るとわかることは多いです。色々と勉強になりました。

<このテーマの読んだ本>





生態系を蘇らせる (NHKブックス)
鷲谷 いづみ
日本放送出版協会 ( 2001-05 )
ISBN: 9784140019160


タグ:栃木 環境
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