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「アマゾン最後の民シクリン」 [日記]

BSジャパンで放送されていた「絶滅の森 ~アマゾン最後の民シクリン~」をたまたま見た。どうも再放送のようだが。

見たのは途中からだったので背景がわからなかったが、非定住の狩猟採集民を最近になってブラジル政府が定住化したらしい。

イモを水に晒して毒を抜き、干して粉にしたものが主食(だったかな?)。我々の祖先の縄文人も木の実ではあったが、水に晒してアクを取って食していた。縄文人も刺青をしていたらしいから、こんな生活をしていたのだろうと思いながら見ていた。

幼い子どもの死を前にして、親族は悲しみを表すために自らの肉体を傷つけ、それを家族が必死になって止める。死んだ子どもにはペインティングをし、天に行けるように小さな鳥の羽を体に貼りつけて埋葬する。翌日には、植物の葉を編んだコスチュームのようなものを作って纏い、儀式を踊った後は滑稽な動きで笑いをとって悲しみを和らげる。こうした「心」は我々とまったく変わらない。

男は成人の儀式を通過しないと大人として認められず、森にも入れず、結婚もできない。その儀式とは、スズメバチの巣を叩いて刺された痛みに耐えること。この儀式に立ちあう母親は、その痛みを分かち合うために自らを傷つける。ハチに刺された痛みは3日も続くという。こういった儀式は、我々の感覚では理解できないものだが、森で生活を営むことは、それほど過酷だということなのだろう。

政府の定住化政策には従ったが、森の恵みに頼る暮らしは変わらない。しかし、獲れる獲物は減ってきており、シクリンは自らが絶滅の危機にあることを自覚しているという。人口は700人余りしかいない。

森の恵みに対する知恵と自然とともに生きる思想、それを受け継ぐ子どもたちの姿、カメラに捉えられた様々な民俗慣習など、とても見ごたえのある内容だった。最初から見たかった。
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