地球最古の恐竜展 [イベント]
六本木ヒルズで開催中の「地球最古の恐竜展」に行ってきました。
イベントのタイトルに「恐竜」がついていますが、あまり正確ではありません。今回の展示対象である三畳紀は、恐竜が陸上を支配する前の時代で、ワニの祖先や哺乳類の祖先(単弓類)など、様々な種類の動物が競っていた時代だからです。主催者としては、「恐竜」を前面に出した方が客が集まるでしょうから、仕方ないでしょう。
それと、今回の展示は南米アルゼンチンのイスチグアラストという場所で発掘されたもので、遠いところからはるばる運んでくれたものですから、この機会を逃すのはもったいない、というのが見に行った理由です。
見に行って改めて思ったことですが、三畳紀は結構特異な時代です。その前のペルム紀末には過去最大規模の絶滅が起きました。そのため、ペルム紀までを古生代、三畳紀からを中生代と分けています。三畳紀は、ほとんどの生物が絶滅した後の時代なので、さまざまな生物が進化を競い、生態系ニッチを争っていた時代といえます。その点、恐竜が陸上を支配した、その後のジュラ紀や白亜紀とは違います。
出口のコーナー部分(東京の街並みが見下ろせる場所)の大型の展示は、少なからぬ人が恐竜と勘違いしたのではないかと思いますが、これはファソラスクスというワニの祖先。体長は10m。こんなのがいたことだけでも、三畳紀という時代を知る上で得るものはあったと思っています。
哺乳類の祖先に当たる単弓類(獣弓類)の展示もありました。エクサエレトドンが今回の展示の目玉の一つですが、体長2m近くもある大型の生物です。このグループは、その後恐竜が陸上を支配するに従って衰退していきますが、その間に哺乳類が誕生し、恐竜が支配する世界の陰で細々と命をつないでいくことになります。
三畳紀の世界を知る上でとても勉強になったので、行ったかいがありました。
イベントのタイトルに「恐竜」がついていますが、あまり正確ではありません。今回の展示対象である三畳紀は、恐竜が陸上を支配する前の時代で、ワニの祖先や哺乳類の祖先(単弓類)など、様々な種類の動物が競っていた時代だからです。主催者としては、「恐竜」を前面に出した方が客が集まるでしょうから、仕方ないでしょう。
それと、今回の展示は南米アルゼンチンのイスチグアラストという場所で発掘されたもので、遠いところからはるばる運んでくれたものですから、この機会を逃すのはもったいない、というのが見に行った理由です。
見に行って改めて思ったことですが、三畳紀は結構特異な時代です。その前のペルム紀末には過去最大規模の絶滅が起きました。そのため、ペルム紀までを古生代、三畳紀からを中生代と分けています。三畳紀は、ほとんどの生物が絶滅した後の時代なので、さまざまな生物が進化を競い、生態系ニッチを争っていた時代といえます。その点、恐竜が陸上を支配した、その後のジュラ紀や白亜紀とは違います。
出口のコーナー部分(東京の街並みが見下ろせる場所)の大型の展示は、少なからぬ人が恐竜と勘違いしたのではないかと思いますが、これはファソラスクスというワニの祖先。体長は10m。こんなのがいたことだけでも、三畳紀という時代を知る上で得るものはあったと思っています。
哺乳類の祖先に当たる単弓類(獣弓類)の展示もありました。エクサエレトドンが今回の展示の目玉の一つですが、体長2m近くもある大型の生物です。このグループは、その後恐竜が陸上を支配するに従って衰退していきますが、その間に哺乳類が誕生し、恐竜が支配する世界の陰で細々と命をつないでいくことになります。
三畳紀の世界を知る上でとても勉強になったので、行ったかいがありました。
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